第6話 小学生が山で謎の大量失踪...親子の絆を救え!
Case 13 意識不明の少年
以下、発見からの流れ
意識不明の状態で発見
胸腔ドレーン挿入(第2話の記事 を参照)
血圧低下
心電図モニターにて心室細動を確認
心肺蘇生開始、除細動準備
除細動
心肺蘇生再開
反応あり心拍再開
搬送
その後
小学生11名を発見
トリアージを実施
全員 熱中症と極度の脱水症状
上記に対して生理食塩液の点滴補液を開始
上記11名のうち1名が熱中症による熱性痙攣発作を起こす
いずれも生理食塩液による補液
Case 14 レスキュー隊の蜂刺傷
喜多見チーフは小学生7名に発赤を確認したことから、環境や小学生の行動から蜂刺傷を示唆していました
そのため、蜂刺傷によるアナフィラキシーに備えるようします
アナフィラキシーとは
しかし、音羽医師は喜多見チーフと同様蜂刺傷の可能性を疑っており、単独行動の危険性を喚起しています
アドレナリン静注
※心肺停止のため静注(通常のアナフィラキシーショックの場合はアドレナリン0.5mg筋注)
心拍再開
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール)をワンショット
※ステロイドでアナフィラキシーを起こすこともあるため、本来はワンショットではなく点滴静注が推奨されている
アンビューで補助換気しながら搬送
Case 15 麻酔科医の蜂刺傷
駆けつけた喜多見チーフがエピペンによる処置
徐々に改善
エピペン注射液0.3mgについては下記画像を参照
Case 16 麻酔科医の子供
発見の際の声かけ時に嘔吐あり
瞳孔確認
瞳孔不同あり
モニター装着
点滴施行
頭部の外減圧施行
施行中に冬木医師より心タンポナーゼの可能性を示唆されます(奇脈があった)
※奇脈:吸気と呼気で大きく血圧に差が生じること
心エコーにて心嚢液を確認
心嚢穿刺するが心嚢液排液できず
血圧低下
両側瞳孔散大
心膜開窓術と開頭血腫除去を同時に施行
頭部:開頭血腫除去術後、閉頭
心臓:心膜開窓術、心損傷を修復し心嚢ドレナージにて終了
心タンポナーゼとは
何らかの原因で心嚢(心膜腔)にある心嚢液が多量に、あるいは急速に増加して貯留してしまったために、心嚢内圧が上昇し、心臓が十分に拡張することができない状態を言う
その結果、心臓のポンプ機能が低下し急速にショック状態となる緊急を要する疾患
心嚢液が貯留しているスペースに向かって胸壁から針を刺して心嚢液を排液し(心嚢穿刺)、場合によっては一時的にチューブを挿入する治療(心嚢ドレナージ)を行い、ショック状態から救う
今回は以上です。お疲れ様でした。
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